要介護４の状態とは？介護期間や施設入所についても解説

この記事の監修者

笑って介護　代表　氏原　大貴

理学療法士など５つの資格・認定を習得。業界を10年以上を経験し、「のぞみ整体院」を６店舗運営。

「通い続ける整体院」ではなく、根本改善を目的とした施術が評判となり、年間１万人以上が来院。「もっと自宅で動けるようになりたい」という脳卒中後遺症の方、高齢者の方の声がきっかけとなり、「笑って介護訪問リハビリマッサージ」サービスを開始。利用者の方からは多くの喜びの声が寄せられている。

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要介護４とはどういう状態か

要介護４は、歩行はもちろん、立っていることや座っていることにも介護が必要な状態です。

日常生活のほとんどの動作で介護が必要になります。

要介護４と認定されている方は、令和３年６月末時点で全国に86万人以上いらっしゃいます。

認知症の症状は、かなり進行してしまい、コミュニケーションが取れない状態・問題行動が多くある状態だと予想されます。

参照：厚生労働省　要介護認定はどのように行われるのか/厚生労働省　第２－１表　要介護（要支援）認定者数　男女計 

要介護４と５の違い

要介護４の方は、多少体を動かすことができたり、少し意思疎通ができたりする可能性があります。

しかし、要介護５では、ほぼ寝たきりの状態であり、意思疎通も難しい可能性が高いです。

要介護５では、介護にもかなりの労力がかかるため、適切なサービスの選定や施設への入所などを検討する必要があります。

要介護４でもらえるお金

要介護４の支給限度額は、309,380円です。

各介護度で支給される限度額は以下の通りです。

こちらの支給限度額内で、ケアマネージャーさんにサービスを組んでもらいます。

支給限度額を超えてサービスを組むことも可能ではありますが、超えた分は全額自己負担になってしまうため、注意が必要です。

要介護４で給付金が申請できるものは？

要介護４で給付金が申請できるものは以下の通りです。

・介護用品の購入・レンタル
・住宅改修費用
・高額介護サービス費制度
など

介護用品の購入やレンタルでは、自己負担割合に応じて７割〜９割の補助が受けられます。

入浴用品やポータブルトイレは、レンタルができず購入になってしまうため注意が必要です。

また、介護に伴う住宅改修の費用も補助が出ます。介護保険の認定が降りると、９割の住宅改修補助が受けられます。

しかし、上限があるため（最大18万円）、改修料金がどれくらいかかるか、しっかりと把握する必要があります。

介護保険を使用していても、色々なサービスを使用し自己負担額が高額になってしまった場合は、「高額介護サービス費制度」を利用して、払い戻しを受けることができます。

所得によって限度額は異なりますので、注意しましょう。



参考：厚生労働省　介護保険における住宅改修/厚生労働省　月々の負担の上限（高額介護サービス費の基準）が変わります

要介護４ではオムツ代の補助もある自治体もある

オムツ代は、一般的に介護保険の対象外となっています。

しかし、自治体によってはオムツ代助成制度があります。

あなたの居住地のオムツ代補助制度について、市区町村の窓口に問い合わせをしてみると良いでしょう。

制度としては、オムツの現物が支給されたり、オムツ代の助成が受けられたりする制度です。

要介護４のケアプラン例をご紹介

ケアプランは介護を受ける方の状態により様々ですが、考えられるケアプランの例は以下の通りです。

【デイサービス（週２～３回）と訪問介護（週８回）を併用し自宅で介護を行う場合】

【施設入所の場合】

ここで挙げたプランはあくまで例であり、介護を必要とされている方の状態やご家族の状況により、必要なサービスは様々です。

自己負担額が問題になる方もいらっしゃいます。

ケアプランは、ケアマネージャーさんとよく相談して決めましょう。

途中でケアプランの変更もできます。プラン変更が必要なになったら、早めにケアマネージャーさんに相談してみてください。

要介護４でサービスを利用する場合の費用

サービスの自己負担額は、基本的には１割負担となっています。

しかし、合計所得金額によっては、２割〜３割負担になることも考えられます。

出典：厚生労働省　介護サービスを利用した時の 負担割合が3 割になります

要介護４の方の介護期間

介護期間は、介護を受ける方の状態により様々なため、一概には言えません。

令和３年度の生命保険に関する全国実態調査では、平均的な介護期間は61ヶ月とされています。

つまり、５年程度は在宅・施設を問わず介護が必要になる期間があると言えるでしょう。

出典：生命保険文化センター　令和３年度生命保険に関する全国実態調査

要介護４で自宅介護が無理だと思ったら施設入所も検討

要介護４の状態は、自分で動くことがかなり難しくサービスを利用しながらも家族の支援が多く必要となります。

介護には、専門的な知識が必要な上、多くの体力も必要とし、介護疲れやストレスが溜まり、心身ともに不健康な生活になることも予想されます。

自宅介護が無理だと感じたら、施設入所も検討してみましょう。

様々な事情で、どうしても自宅で介護をする場合は、訪問マッサージなどの訪問系サービスを使うことも良いでしょう。

プロの目線を入れることで、生活の質をあげるお手伝いができるかもしれません。

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